品質管理の基本|初心者に分かりやすいサイト

機械検査|実技ペーパー 問題の解き方。測定段取りについては、数学的な要素が入ってきますので、ここに収録した問題を実際にやってみて、そのコツを飲み込んでおくとよいでしょう。分かりやすく解説もしています。

品質管理の基本|初心者に分かりやすいサイト > 機械検査|実技ペーパー 問題の解き方

機械検査|実技ペーパー 問題の解き方。測定段取りについては、数学的な要素が入ってきますので、ここに収録した問題を実際にやってみて、そのコツを飲み込んでおくとよいでしょう。分かりやすく解説もしています。

機械検査|実技試験(測定、ペーパー)について




 

 

<機械検査 実技試験について>

実技試験は、検定基準と細目にしたがって、1、2級とも次の課題で行なわれます。


1.測定作業

① 寸法測定 : 外側マイクロメータ、ノギス、ハイトゲージ、シリンダゲージによる測定。 制限時間11分間。

② 歯車のまたぎ歯厚測定 : 歯厚マイクロメータによる測定。 制限時間5分間。

③ 針法によるねじプラグゲージの有効径測定 : ねじ測定用三針および外側マイクロメータによる測定。 制限時間3分間。

④ マイクロメータの総合誤差則定 : 制限時間8分間。


2.ペーパーテスト

1.の測定作業だけでは、検査職種の技能士としての技量が判定できないために、ぺーパーテストによって、受検者の技能を見ることになっています。

このページでは、段取り方法について説明します。

測定作業については、日常の検査作業の中での基礎的なもので、課題そのものは難しくはないですが、測定時あるいは測定後の測定機器の取扱い、整頓状況などが検定員にマンツーマンでチェックされますので、緊張のしすぎから失敗する人もいます。

日頃から測定機器の正しい取扱いを習熟していて、ふだんのペースで臨めばよいでしょう。

測定段取りについては、数学的な要素が入ってきますので、ここに収録した問題を実際にやってみて、そのコツを飲み込んでおくとよいでしょう。


 

機械検査|実技ペーパー問題 2級レベル




 

 

機械検査 実技ペーパーの課題 測定段取りの課題例


【問題1】

下図に示す部品の外周に加工した60度のVみぞ内の中心角θを、表示した測定器および測定用補助具をすべて使用し、その他のものは一切使用しないで測定する場合の段取り方法、測定方法および角度0を求める計算式を、解答用紙に説明図を描いて解答しなさい。ただし、部品は次の条件を満足しているものとする。

① 円筒Aは、真円度、円筒度および垂直度は完全なものとする。
② 端面BおよびCは、互いに平行で円筒Aの軸心に対し、それぞれ直角である。
③ Vみぞは、それぞれ円筒Aの軸心に平行であり、深さも等しい。
④ Vみぞの角度は正しく60。で、かつ、中心に向いている。


<測定器および測定用補助具>
・外側マイクロメータ 0.01mm目盛り 数量制限なし
・測定用ローラ Φd約20mm、長さ50mm 2個
・測定用定盤 1個

※測定器と測定用補助具は完全なもの。また測定用ローラ2個の直径は同一寸法。







【問題2】

下図に示すスプライン部の直径Dを、表示の測定器および測定用補助具をすべて使用し、その他のものは一切使用しないで測定する場合の段取り方法、測定方法およびスプライン部の直径Dを求める計算式を、解答用紙に説明図を描いて解答しなさい。ただし、スプライン軸の各部の真円度、円筒度、φdとの同心度はすべて完全とする。


<測定器および測定用補助具>
・ブロックゲージ 数量制限なし
・スタンド付きてこ式ダイヤルゲージ 0.01mm目盛り 1個
・測定用定盤 1個

※測定器と測定用補助具は完全なもの。








 

機械検査|実技ペーパー問題 1級、2級レベル




 

 

機械検査 実技試験の課題 測定段取りの課題例


【問題3】

右図に示す部品の寸法L(約100)を、以下に表示した測定器および、測定補助具をすべて使用し、その他のものは一切使用しないで測定する場合の段取り方法、測定方法および寸法Lを求める計算式を、解答用紙に説明図を描いて解答しなさい。ただし、部品は次の条件を満足しているものとする。

① 角度120°は正確に仕上げられている。
② A,B,C,D各面の平面は完全、かつ、A,B、C面とD面はそれぞれ直角。

<測定器および測定用補助具>
・外側マイクロメータ 0.01mm目盛り 数量制限なし
・測定用ローラ Φd約20mm、長さ50mm 2個
・測定用定盤 1個






【問題4】

右図に示す部品の角度aを、以下に表示した測定器および測定補助具をすべて使用し、その他のものは一切使用しないで測定する場合の段取り方法、測定方法および角度aを求める計算式を解答用紙に説明図を描いて解答しなさい。ただし部品は次の条件を満足しているものとする。

①部品の面の平面は完全なものであり、この2面がなす角は直角である。
②穴イ、口、ハの内径dは等しく仕上げられており、真円度、円筒度および直角度はともに完全であり、F1、F2面に平行である。

<測定器および測定用補助具>
・ブロックゲージ 数量制限なし
・スタンド付きてこ式ダイヤルゲージ 0.01mm目盛り 1個
・測定用定盤 1個








⇒答えと解き方はコチラに




 

メニュー